租税教育

先日とある高校にて、租税教育の講師を勤めてきました。

租税教育とは?

その名の通り学校教育の一環として、税に関する授業を行うというものです。小学校高学年ぐらいから中学校・高校まで幅広く行われており、たまに専門学校に呼ばれることもあります。

租税教育の歴史

平成16年にスタート。平成23年に租税教育基本指針ができてから、急速に件数が伸びてきています。私の学校は租税教育なんてやらなかったなぁと思っていたのですが、そもそも始まっていなかったので当然ですね。

租税教育の目的

講師に配布されるテキストによれば「租税に関する意義、役割、機能、仕組み等の租税制度を知るとともに、申告納税制度の理念や納税者の権利及び義務を理解し、社会の構成員としての正しい判断力と健全な納税者意識を持つ国民を育成すること」だそうです。

なんとも難しい言葉を使ってますが、要は「みんな税金についてしっかり学んでおこうね」ということだと思います。

授業の内容

・税金がどのように使われているか、なぜ必要なのかを説明
・公平な税負担とは何かを、グループワークも交えながら解説
・実際の税金がどうなっているのかをざっくり説明

実際の雰囲気

基本静かに聞いてくれて、こちらが話したことにしっかりメモを取ってくれたりする姿も見られたので、やりやすい環境だったと思います。

グループワークなどは、ある程度こちらで答えを想定し、それに応じたシナリオを作っているのですが、なかなか優秀な生徒さんたちで想定外の回答が多く、だいぶシナリオを崩されてしまいました(笑)

感想

最初にリハやった時は詰まって大惨事になったので、A4用紙8枚の壮大なカンニングペーパーを作っていったのですが、何回もリハやったおかげか、さほど紙を見ることなく、意外とスムーズに話せました。

正直どの程度理解してもらえたのか、役に立てたのかはわかりませんが、なかなか学校でこういうことを考える機会もないと思うので、少しでも今後に活かしてもらえたらうれしいですね。

先生は凄かった

2人で途中交代しながら進めていくので、私が話したのは20分ぐらいなのですが、それでも準備に10時間ぐらいかかりました。そこで思ったのは、毎日これよりずっと長い時間話している先生は、いったいどれだけかけて準備してきてるんだろうということです。

よく先生の労働時間の長さがニュースになったりしていますが、その労働時間にはおそらく「学校にいる時間」しか含まれていないと思います。目に見えないところでの準備時間も含めたら、いったいどれだけの時間を子どもたちのために割いているのか。

私も職業柄先生なんて呼ばれたりすることもありますが、リアル先生は格が違うと言いますか、もう尊敬しかないですね。実際にやって初めて感じられることって、たくさんあります。今回教壇に立ったことで、このように感じられたことが、もしかしたら一番の収穫なのかもしれません。

夢の実現

実は昔、学校の先生になりたいと思った時期もありました。結局教職課程には行かず、別の道を選ぶことになったのですが、こんな形で実現するとは思いませんでした。人生何がどうつながるかわかりませんね。

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