小国の経済学

ある世界に、7人だけの国がありました。

個人事業主X
個人事業主Y
Xで勤務するサラリーマンA 年収500万
Xで勤務するサラリーマンB 年収500万
Xで勤務するサラリーマンC 年収500万
Yで勤務するサラリーマンD 年収500万
Yで勤務するサラリーマンE 年収500万

税金や社会保険料はなく、年収=手取りとなります。いい国だ。

貯金はせず、X⇔Y間での取引がないと仮定すると、トータル2500万が市場で動くことになります。XとYしかお金を使うところがないので、XとYの合計売上が2500万です。

Xの売上1500万、Yの売上1000万の場合・・・両者とも利益ゼロ
Xの売上2000万、Yの売上500万の場合・・・Aは500万の黒字、Bは500万の赤字
Xの売上1000万、Yの売上1000万の場合・・・Aは500万の赤字、Bは500万の黒字

どんな組み合わせになっても、XとYの合計利益はゼロです。これでは困るので、仕方なく給料を下げることにしました。

 

貧乏になった国

個人事業主X
個人事業主Y
Xで勤務するサラリーマンA 年収300万
Xで勤務するサラリーマンB 年収300万
Xで勤務するサラリーマンC 年収300万
Yで勤務するサラリーマンD 年収300万
Yで勤務するサラリーマンE 年収300万

これならXもYも利益が出る…でしょうか。いえ、給与が下がっているので、市場で動く金額が1500万に減ります。よってXとYの合計売上が1500万に減少。

Xの売上900万、Yの売上600万の場合・・・ 両者とも利益ゼロ
Xの売上1000万、Yの売上500万の場合・・・Aは100万の黒字、Bは100万の赤字
Xの売上800万、Yの売上700万の場合・・・Aは100万の赤字、Bは100万の黒字

やっぱり合計利益はゼロです。

X⇔Yの取引があったら?
そこでお金が移動するだけなので結局同じことです。

結論、これではただ国全体の収入が減っただけですね。一応この理論で行くと逆にA~Eが年収1億になることもできますが、おそらく貨幣価値が反比例して下がるので無意味ですし、何よりXとYの事業が成り立たないので、事業者がいなくなり結局経済が成り立ちません。

 

永遠の0

その他、どんなやり方を取っても、XとYの合計利益はゼロ。その時点で詰んでいます。なぜなら…

両者とも利益ゼロだったら?
両者とも生活できないので倒産します。

Xが黒字、Yが赤字になったら?
Yだけ倒産します。ではXは?

個人事業主X
Xで勤務するサラリーマンY 年収300万(倒産したので転職した)
Xで勤務するサラリーマンA 年収300万
Xで勤務するサラリーマンB 年収300万
Xで勤務するサラリーマンC 年収300万
Xで勤務するサラリーマンD 年収300万
Xで勤務するサラリーマンE 年収300万

市場に動く総額が1800万となり、全額がXで消費されます。
その結果Xの利益は常にゼロ。結局倒産します。

このように、何もしないと事業者が最終的に1人になり、利益はゼロに収束し、経済が成り立たない。
じゃあどうやって成り立っているのか?というところで、現実では日銀が動いたりとか、そういった論点が出てくるものと思われます。

 

経済学入門?

では、ここからがっつり経済の話を…

 

しません。

 

私経済学者じゃないので、さほど詳しくもないですし、それに一応経済学部で一通り勉強した率直な意見として、正直こういうのって国や学者が理解していればいいと思うんです。だって私たちはお金を刷れないし、国債も発行できない。勉強するならもっと身近なことを勉強したほうがいい。私たちにとって重要なのは国のプライマリーバランスより自分の家計簿ですよ。

 

私たちが豊かになるために

前置きが長くなりましたが、ではどうやったら私たちが豊かになるのか。ざっくり言うと収入が増えるのか。それを考えてみたいと思いますが、だいぶ長くなってしまったので、続きは次回にしたいと思います。

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