Go To フューチャー
Go To トラベルが始まりました。こういった施策に対してよく目にする意見は、
・ウイルスが蔓延して大量の犠牲者が出る(家にいないと犠牲者が増える)
・経済を回さないともっと大量の犠牲者が出る(外に出ないと犠牲者が増える)
という2つになるでしょう。どちらが正しいかはわかりませんが、まずはベースの考え方を変えてみるのもいいのではないでしょうか。
×家にいないと犠牲者が増える
〇家にいることで救われる命がある
×外に出ないと犠牲者が増える
〇外に出ることで救われる命がある
なんとなく前向きな気持ちになれますね。
家にいることでウイルスを拡大せず人を守る、というのは間違いなく素晴らしい考え方です。
一方で、外に出てどこかでお金を使うことで人を守る、というのもまた素晴らしい考え方だと思うのです。
その時の状況に応じて、何:何のバランスがベストかというのは、おそらく異なります。
4~5月は、まず10:0にしてウイルスの拡大を抑えようというステージだったのでしょうし、今は徐々に9:1、8:2…と進んでいく段階なのでしょう。10:0や9:1が長すぎると確実に日本は崩壊するので、見切り発車でもやむを得ない部分はあると思います。
せめてテレワークぐらい続けるようにもっと強く指示しても、とは思ったりするのですが、テレワークがずっと続けばオフィス街の飲食店などはほぼ潰れるであろうことを考えると、それはそれで政策として100%正しいとは言い切れないところがあります。
一定数出社する人がいることで守られている人もたくさんいます。そう考えると本当に正解はないのでしょうし、のらりくらりと動いていくしかないという実情もあるのでしょう。
さて、例えば対策会議で、現在のステージでは7:3で人が動いてくれるのがベストという結論が出ているとします。この場合どういう風に指示すればよいのでしょう。
難しいですね。「3割の人は外出して」なんて言われても自分がどっち側に回ればいいのか困ってしまいます。おそらく、この言い方では目標は実現できないでしょう。
この比率をうまいことコントロールするために、よくわからない政策や発言を繰り返しているのだとしたら。2割でも4割でもなく3割にするために、あえて愚将を演じているのだとしたら…!これはもう歴史に残る超有能な指揮官だと思います。
…だったらいいなぁ(遠い目)