芸能人にインタビューを受けそうになった話

1か月以上前の話なのですが、とある業者さんからインタビューさせてほしいという連絡が来まして。インタビュアーはとある芸能人の方(一応私が知っているぐらいには有名な方)で、対談して雑誌に載せるらしいのですが…。

普通こういう場合、インタビューする側が講演料みたいのを払うのが一般的だと思うのですが、どうにも腑に落ちないところがありました。そこで調べてみると、どうやらインタビューを受ける側が謝礼金を払う仕組みのようです。インタビューという形式に惑わされがちですが、要はお金払ってうちに広告載せない?という話ですね。

業者側が報酬を払って雑誌に載せるのであれば、その雑誌が売れないと業者は儲からないので、雑誌自体の売上ひいてはそれに伴う宣伝効果も期待できますが、今回の仕組みだとインタビューを受ける側からの収入があるので、雑誌が売れなくてもビジネスとして成立します。

おそらく雑誌を売るのが主目的ではなく、インタビューと雑誌掲載という甘美なキーワードを並べ、相手によくわからないまま勢いでインタビューを受けさせ、直接インタビュー収入を得るのが主目的なのでしょう。

 

インタビューを受けるメリット

雑誌を売る気があるのかわからないとなると、広告効果は微妙です。もっといい広告ツールはいくらでもあると思いますし、そうなると受けるメリットとしては「芸能人にインタビューされる」の一言に尽きます。となると、判断基準は「その芸能人と話すことに、○万円払う価値があるかどうか」。インタビューは30分程度とのことなので、数秒の握手と会話のためにCDを何枚も買う人がいることを考えれば、インタビュアーに興味があれば安いものなのかもしれません。

こう分析していくと、広告業というより、本質は握手券ビジネスの派生版みたいなものだなと。どうやら結構な人数の芸能人やスポーツ選手が関わってるみたいなので、いっそのこと受ける側からの指名制にしたほうが儲かるのでは?と思ってしまいました。それはそれでいろいろ問題がありそうですが(笑)

とりあえず、もし経営者の方が見ておられましたら、こういう電話がかかってくることもあるかもしれないので、事前情報としてインプットしておいていただくと、何かの役に立つかもしれません。

雑記

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