のび太と紐の魔術師(後編)

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誰にでも、何らかの才能が眠っている。
では、自分の才能にどうやったら気付けるのか?
大切なのは「諦める勇気」、そして-。

ある少年の話

プロ野球選手になるために、毎日野球の練習をしている子がいたとします。
でも、どうしても周りのようにうまくならない。
そんな悩みを抱えている子のお話です。

実はその子には音楽の才能が眠っていた。
でも、野球の練習をしている時、その才能に気付くことはないでしょう。
音楽に触れなければ、音楽の才能は開花しない。
そのためには、音楽に触れる時間が必要です。

時間が有限である以上、何かをやるためには、何かを辞めなければならない。
もちろん偶然目覚める可能性もゼロではありませんが、才能に気付くという目的だけを見れば「野球を辞める」というのが最善です。
いろんなことにチャレンジしたほうが、才能に気付く確率は格段に上がるはずです。

前進か後退か

でも、そんな簡単に辞められるわけないですよね。
だって、確かにプロになれる保証はないですけど、なれない保証もどこにもないですから。
実はとんでもない野球の才能が眠っている可能性もあるし、そもそも音楽の才能が眠っているというのは仮定の話で、実際はやってみなければ誰にもわからない。
そして、仮に才能があったとしても、それが自分にとってやりたいこととは限らない。

だから、人は悩むんだと思います。
続けるのか、別の道へ行くのか。
でも、答えがわからない以上、選択はどちらでもいいと思うんです。

一番いけないのは、なんとなく続けてしまうこと。
自分は努力していると言い聞かせて自分を納得させてしまうこと。

前進も後退も、きちんと決断した結果であれば、きっとそれが正解なんだと思います。
辞めてばかりじゃ、それはそれで何もつかめないでしょうし。
ただ人生において、すべての望みが叶うなんてことはまずなくて、だからこそ時には「諦める勇気」、言い換えれば「次へと進む勇気」が必要になるんだと思います。


叶わなかった夢は、叶う夢への第一歩。

漫画発端の話でしたので、漫画に出てきそうなセリフを出したところで、今回の話は締めたいと思います。うーん、こういう文章は難しいですね。

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